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金型のダイクロンコーティングについて

目次
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金型の寿命延長や性能の向上を実現するには、コーティングがおすすめです。しかし、一口でコーティングといっても、コーティングにはさまざまな種類があります。

ここでは、金型のダイクロンコーティングについてまとめました。ダイクロンコーティングは、どのような金型に適しているのか、どのような業界や製品に向いているのか。メリット・デメリットもあわせて詳しく解説しています。くまなくチェックして、自社で取り扱っている金型に合っているかを確認してください。

金型のダイクロンコーティングの主な用途

プレス加工用の金型

ダイクロンコーティングが施された金型は、プレス加工用の金型に適しています。

プレス加工で使われる金型は、強い衝撃によって摩耗が激しくなりますが、ダイクロンコーティングによって摩耗を抑えることが可能。プレス加工は耐摩耗性が重要なポイントなので、ダイクロンコーティングは非常に相性がよいと言えるでしょう。

樹脂成形用の金型

樹脂成形用の金型にも、ダイクロンコーティングされた金型は向いています。

高温のプラスチックを加工するプロセスにおいて、金型には耐摩耗性や離型性の向上が求められます。ダイクロンコーティングは離型性を高めてくれるため、樹脂が金型に付着するのを防止。製品の表面が傷つくことなく、安定した品質で製品を製造できるでしょう。

金型のダイクロンコーティングはどんな業界や製品と相性が良い?

自動車業界

ダイクロンコーティングを施した金型は、自動車業界と相性がよく、ハイブリッド車や電気自動車の部品製造などに使われています。プラスチック製のバンパーや金属のフレーム部品、ゴム製のパッキンなど、さまざまな材料の製造が可能です。

電子部品業界

ダイクロンコーティングされた金型は、電子部品業界にも向いていると言えるでしょう。離型性と耐摩耗性をおおいに活かし、光学レンズやイヤホンケース、コネクタパーツなど、小型で精度の高い製品の製造に貢献。表面が滑らかで、美しい外観に仕上げられます。

医療機器業界

すぐれた耐摩耗性や高い精度が求められる医療機器業界でも、ダイクロンコーティングされた金型は活躍しています。

たとえば、カテーテルや使い捨て注射器、外科用の樹脂製部品などが挙げられるでしょう。樹脂製品やゴム製品といった幅広い製品を、正確な寸法で大量に生産できます。

金型のダイクロンコーティングのメリットとデメリットは?

【メリット1】耐摩耗性が高い

ダイクロンコーティングされた金型は、通常の硬質クロムめっきと比較して約3倍の耐摩耗性を有しています。そのため、摩擦係数が非常に小さく、ほとんど摩耗しない点がメリット。ほぼ設計どおりに製品を仕上げられるので、全体的な品質向上が期待できるでしょう。

【メリット2】母体との密着性が高い

母材との密着性がすぐれている点もメリットです。

急熱・急冷などの加工や、処理後の曲げなどに対しても、コーティングが割れたり割けたりすることがほとんどありません。製品の滑らかな表面を維持できるでしょう。ただし、数十回を超える曲げでは影響を受けてしまうため、注意してください。

【デメリット】コーティングできない素材がある

ダイクロンコーティングは、すべての素材の金型に適しているわけではない点に注意してください。アルミの鋳物材や超硬材など、一部の金型ではコーティングがうまくいかない可能性があります。自社で取り扱っている金型の素材をしっかりと確かめましょう。

金型のダイクロンコーティングは高精度・高品質につながる

ダイクロンコーティングが施された金型は、優れた耐摩耗性や密着性、離型性を誇ります。性能をいかし、自動車業界や医療機器業界などで多く使われているよう。幅広い製品を高精度・高品質、かつ表面も滑らかな仕上がりで製造できます。修正などを行う必要がない分、効率的な業務が可能になるでしょう。メリットがある反面、デメリットもあります。メリット・デメリットをしっかりと把握したうえで、ダイクロンコーティングを行うか決めてください。

金型には、それぞれ金型の種類に適したコーティングを施すことが必要です。このサイトでは、金型の種類別におすすめのコーティングメーカーを紹介。自社で取り扱っている金型にどのようなコーティングが適しているか悩んでいるのであれば、ぜひ参考にしてください。

【金型の種類】から選ぶ
金型コーティングメーカー3選

金型の寿命を延ばすことで生産性向上にもつながる金型コーティング。しかし、金型の種類によって耐摩耗性や耐熱性、樹脂残留など解決したい課題はさまざま。 ここでは、金型の種類別に課題を解決できるおすすめコーティングメーカーを紹介します

耐摩耗性を高めたい
プレスダイカストなら
オーエスジー
コーティングサービス
おすすめな理由
  • 強い摩擦が発生する切削工具のコーティングで40年以上の実績※1を持ち加工しても摩耗しづらい※2、安定した加工性能と長寿命化を実現
  • 培ったノウハウを活かし、プレス金型やダイカスト金型などの耐摩耗性が必要な金型に対しても使用条件に応じた適切なコーティングを開発・提案・加工が可能
  • ※1参照元:オーエスジーコーティングサービス公式HP
    https://www.e-ocs.com/mold.html
    ※2参照元:オーエスジーコーティングサービス公式HP
    https://www.e-ocs.com/egias.html
耐熱性を高めたい
金属の押出成形金型なら
オリエンタル
エンヂニアリング
おすすめな理由
  • 真空浸炭炉やプラズマCVD装置をはじめ、熱処理およびコーティングに使用する装置を自社開発している。
  • 高温による破損が懸念される金属の押出成形金型に対しても、膜形成に必要な温度制御や処理環境の精度を徹底することで、700℃でも酸化しない耐熱性に優れたCVDコーティングが可能
樹脂残留を減らしたい
プラスチック金型なら
吉田SKT
おすすめな理由
  • 工業向けフッ素樹脂コーティングの専門メーカーとして60年以上の歴史を持ち、プラスチック樹脂への深い知見を持つ
  • 熱によって溶融した樹脂に対して、高い離型効果のあるオリジナルのコーティングを開発。成型品不良の原因になるプラスチック金型の樹脂残留を減らすことができる。
  • ※参照元:吉田SKT公式HP
    https://www.y-skt.co.jp/company-outline.html
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